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第1回開催報告(高学年チーム)



1回 こてつ「なんでべんきょうしなくちゃいけないの?」

高学年グループ 対話内容のまとめ

日時:2017514日(日)9:50頃〜(45分)
テーマ:「なんで勉強しなくちゃいけないの?」
ファシリテーター:池田、高口、川上
記録者:池田

 「なんで勉強しなくちゃいけないの?」、高学年グループ11名はこのテーマでこころのタビに出てみました。これからお話するのは、子どもたちのタビの記録です。
一緒にタビに出てみてください。
【勉強はめんどくさいからキライ…】

「勉強はスキ?キライ」この問いからタビが始まりました。少し緊張しながらスキな理由を教えてくれます。  
「集中できる」、「知識が増える」、「楽しい」、「だから勉強が好き」。

そして、勉強がキライな理由に移り、「めんどくさいからキライ~」
  この発言には、子どもたちがいっせいに「納得」との回答。
ここから対話が重なっていきます。
 「めんどくさいから嫌いって、男子はよく言うよね。」
 「高学年になって更にめんどくさくなった。」
 「時間を勉強のためだけに使いたくない。遊びの時間に使いたい。」
 「TV観たい、本読みたい。」
 こんなにめんどくさく思っている勉強ってどんな内容なのか?で対話を重ねていきます。
 「国語、図形は将来あんまり使わない。」
 「塾、宿題、ドリル」、「ノート、教科書、鉛筆を持ってやること。」
 「将来使わないものも勉強。」、「学校でやること。」
 やはり普段学校でやっている勉強のイメージが強いようです。そんな中、こんな発言で対話は盛り上がっ
ていきました。
 「遊びも勉強だと思う。勉強には色んな種類がある。ゲームも勉強だと思う。」


【ゲームは勉強?】
 「ゲームも勉強だと思う。」が「ゲームは勉強なのか?」の問いに変化しました。
 子どもたちの対話から生まれた問いです。タビは進んでいきます。

対話の軸はゲームの中に勉強はあるのか?自然と自分たちで意見の違いをはっきりさせていきます。
 「ポケモンは理科の勉強につながる。名前を覚えることで記憶力が鍛えられる。」
 「将来ゲーム会社で働くならゲームは役に立つ。」
 「ゲームは暇つぶしだから勉強じゃない。」
 「宿題が終わらないとできないから遊びになる。でも勉強につながるのかな・・」
 「英語を、(体をつかって)踊りながら覚えることがある。これってゲームだよね?」
 「覚えられるのはおまけだと思う。」
 ゲームが好きな子が多いですね。自分の体験に引きつけた方が対話しやすい印象を受けました。
 
 ここである子からこんな提案を受けました。
「話しをしているゲームはTVゲーム?カードゲームも含めるの?」

 対話をする上で定義をはっきりさせる。とても大事なことです。ファシリテーターが忘れていたことをしっかり  
 指摘してくれました。対話を重ねることで自然と身につけてくれたのかもしれません。
 TVゲームに限定して対話を再開しました。対話の軸がはっきりしていきます。
 「ゲームで花の種類を知ることができる。」
 これに対して「ゲームは架空のことだから役に立たない。役にたつことが勉強だ。」という意見の一方、
 ゲームを通して経験することも勉強に含まれるといった、意見の違いの根っこに移っていきました。
 マンガやアニメも勉強になるといった意見もでました。
 この時点でのキーワードは「将来役にたつこと=勉強する」でした。


ここで問いが入ります。「将来役にたつことが勉強だっていうけれど、まだ将来になっていない。役に立た
ない勉強はやらなくていいの?」
 この問いに対して「親が言うから将来役にたつと思って勉強している。」との回答が入りタビは次のステー      ジへ進みます。

【勉強するって誰が決めるの?】
「親が言うことは将来役にたつと思う?役にたたない気もする?」
 この問いで対話を再度開始しました。親は自分達よりも経験をしているので、間違ってしまうこともあるけれど役にたつほうが多いと思うといった発言がありました。
 そんな中、新しい疑問が生まれてきます。「大人になったら使い道があるか知りたい。」
また、「大学に入ったほうが仕事が選べる。」、「間違っていることもあると思うけど、親が言うから仕方なく勉強している。」
 ここで「役にたつかは自分で決めたい。」、「親と私は違う。」、「役にたつかは自分でなければ分からない。」自分というキーワードがでてきました。



【勉強しなくていいって言われたらどうする?】
次の問いは「親や先生から勉強しなくていいて言われたらどうする?」でした。
「やっぱり将来困るから勉強する。」「親は責任とってくれないから勉強する。」
「自分が知らないことを知ることができる、勉強自体が好きだからする」と言った発言が続きました。
「子どものうちは遊びたい。」本音ですね。ボクもそうでした。
子ども達からのギモンに対しても、子ども達が答えていきます。
「勉強しないと本当に将来困るのか? しなくても生きていけると思う。なんで勉強するか分からない。
「時計も読めない。勉強の楽しさもやらないと分からない。数も数えられない。
 人間関係も学べないのでトラブルだらけになる。」
「勉強していない人も勉強している人に支えられていると思う。」
最期に、「勉強がなくなると受験が大変になる。小学校もなくなる。
でも学校でコミュニケーションをとるのも勉強だから・・学習は残るのかな? 勉強と学習は違うの?」
こんなギモンも生まれましたが、時間切れとなりました。

終わりの合図とともに「もっと話したいことがあつたのに~」と言ってもらえました。 
打ち上げでも自然と対話が続いていました。自分達で問いを立てて対話しています。

「学校」「親」の存在はとても大きいようです。そのことを再確認しました。

しかし、自分で考えて決めるないといけないこと、このことに気づき初めているようです。高学年はモヤモヤしながら考えることを始めていて、対話で考える楽しみにも気づいてもらえたと感じました。どんなモヤモヤ持って帰ったのか。楽しみです。








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